国際複合輸送とは?

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by admin

国際輸送で何と言っても速いのは航空輸送です。
しかしながら、貨物にも因るのですが航空便は速い分高いと言うのが実情です。

逆に海上輸送は安いけれど時間がかかるのが難点ですよね・・・。

でも待ってください!どちらか一方だけを選ぶ必要は無いのです。

どうせなら良い所取りをしたらいかがですか?
国際複合輸送で。


国際複合輸送とは一貫体制の下、二つ以上の輸送手段を組み合わせたものです。
陸海空を跨ったその手段には下記の4つがあります。

  • 海上輸送 = 船舶
  • 航空輸送 = 航空機
  • 陸上輸送 = 鉄道、トレーラー

船舶での海上輸送や、航空機での航空輸送はかなり一般的な国際輸送方法です。
そしてトレーラーがコンテナーを積んで道を走っているのも、たまたま見かけた事も結構あるのではないでしょうか?

鉄道はあまり見た事が無いかもしれませんが、こんな感じでコンテナー輸送をしているのです。

Pacific National diesel electric locomotives NR20 + NR57 + NR112 work a down container freight train pass the tiny railway station at Telerah, N.S.W. Australia.
Attribution-NonCommercial-ShareAlike License by express000

国際複合輸送は海上輸送と航空輸送を組み合わせたシー&エアーと、それらにプラスして大陸を鉄道などで横断輸送するランドブリッジを組み合わせて、実際に日本からの輸出ではこの様に活用されています。

北米経由欧州向け

船舶で北米の各港まで海上輸送をし、そこから近隣の空港で航空機に積み替えられて欧州の各都市へと輸送されます。

ミニ・ランド・ブリッジ(MLB)

船舶で米国の西海岸まで海上輸送をし、鉄道で大陸を横断し東海岸まで陸上輸送をする方法です。
内陸都市止まりである場合はインテリア・ポイント・インターモーダル(IPI)と呼ばれます。

これに対し、船舶だけで東海岸に輸送される場合はオール・ウォーター(All Water)と呼ばれる様です。

アメリカ・ランド・ブリッジ(ALB)

米国の東海岸までのミニ・ランド・ブリッジ後に、再度第二の船舶に積み替えられ欧州の各港へ輸送する方法です。

しかしながら国際複合輸送は良い事だけではありません。
積み替えが複数回発生してしまいますので、その分貨物がダメージを受けてしまうリスクが発生すると言う事は忘れてはいけません。

コスト、納期、リスクなどのバランスを考慮した上で、本当の意味で良い所取りをする様にしたいものですね。

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