APECを前に参加する・しないで議論されている環太平洋戦略的経済パートナーシップ協定TPPでは特に農産物について非常に抵抗しているようですね。しかし本当の目的は医療や放送、保険などの市場開放にあるようとも言われています。米韓TPPの合意を読むと「こりゃいかん!」というような取り決めもあり、21世紀版の日米修好通商条約じゃないかとも一部では言われております。 今回はTTPの参加反対を掲げる前に、いま輸入品に関税がいくらかかっているのでまとめました。
以下は実行関税率表から抜粋したものです。以下の税率はWTO加盟国から輸入される場合の「協定税率」です。 ※ただし、食品は輸入割当制度など様々暫定税率で輸入されることもあるので全ての輸入品が以下の税率にはなりません。 まずは肉から 牛肉
- 冷蔵 50%
- 冷凍 50%
- くず肉 12.8%
- 塩蔵、完成燻製 8.5%
- 調整品 21.3%
- 牛舌 12.8%
豚肉
- 361円/kg
羊、やぎの肉
- 無税
今でもイオンや西友等の量販店の外国産肉は国産より安いもの多いですよね。もし関税なしで輸入出来たらいったいいくらになるんでしょう。 続いて鶏肉
- 鶏肉 11.9%
- 骨付き 8.5%
- シチメンチョウ 3%
お魚
- 魚 3.5%
- にしん 8.4%
- かに 4%
- えび 4%
魚は他に比べれば低いですね。 乳製品
- ミルク 25%~35%
- バター 25%~35%
- ヨーグルト 25%~35%
- チーズ 29.8%
- はちみつ 25.5%
乳製品も高いですね。
今回はここまで。 このように特定の食品には高い税率がかけられています。これがTPPに参加することで税率が下がれば、一般消費者には大きなメリットがあるのではないでしょうか。また、参加すると輸出も広がる、という考え方もあります。しかし、今年の3月11日以降、海外からの日本食品の見方は変化しているのではないでしょうか?寧ろ輸入品の方が安全という話すらあります。
次回は穀物(麦、米)野菜についてまとめてみます。