前回のブログではTPPをTTPと間違って記載してしまい、指摘を受けてしまいました。やはりきちんと確認が必要ですね。
しかし[TTP 反対]でGoogleで検索するといろんな検索結果が出てきます。
名前を覚えられる前に参加するしないの議論が先走っている感じでしょうか?
今回は引き続き関税率についてです。
<野菜(生鮮野菜or冷蔵野菜)>
人参 3%
玉ねぎ 8.5%
にんにく 3%
大根 3%
キャベツ 3%
レタス 3%
トマト 3%
<冷凍や加工品>
冷凍ばれいしょ 8.5%
マッシュポテト 13.6%
スイートコーン 10.6&
<乾燥食品>
しいたけ 12.8%
きくらげ 9%
<果物>
パイナップル 17%
メロン 10%
りんご 17%
いちご 6%
梨 8%
桃 10%
さくらんぼ 10%
キウイ 8%
ドリアン 10%
ぶどう
季節変動関税です。
3/1~10/31まで 20%
11/1~2/末まで 13%
バナナ
季節変動関税です。
4/1~9/31まで 20%
10/1~3/31まで 25%
塩(塩化ナトリウム) 無税
砂糖 35.30円/kg
お米
精米玄米 341円/kg
こんな感じで関税がかかっています。
お米の市場価格は
コシヒカリ 30kg
アキタコマチ 30kg
7000~8000円くらいでしょうか。
カリフォルニア米30kgを輸入するとどのくらい関税がかかるといいますと、上記のように従量課税なので
CIF価格が1円でも30kgX341円=10230円の関税がかかるのです。
国内小売価格を大幅に上回ってしまいます。つまり輸入できない状態なんですね。
政府が行っているミニマムアクセス米という(MA米と呼んでいますが)輸入米を除けば米はいまでも輸入は
現実的には無理というわけです。
1993年のコメ不足でタイ米が緊急輸入されたことは覚えている人いますか?
あの時タイ米(インディカ米)が緊急輸入されたが、ジャポニカ米と同じ調理方法で食べようとしたため
「おいしくない」という印象をもった人もいらっしゃるでしょう。
今回の自由化でも輸入米は日本のコメの品種であるジャポニカ米と違うのではいってきても
そんなに売れないよ!と思われる方もいるかもしれませんが、カリフォルニアではジャポニカ米を作っています。
http://www.usarice-jp.com/about/middle.html
需要があれば、大量生産で日本に安く輸入することもできる筈です。
果物でも、さくらんぼの高級ブランドである佐藤錦はオーストラリアで栽培されているみたいです。
工業製品が輸出国で売るために輸出国で売れるような仕様にして生産するのとおなじく、
食べ物も輸出国でたくさん売りたいなら、食べてもらえるような品種を栽培するような努力や工夫をするんですね。
ここまで関税についてまとめました。
注意:関税率は実行関税率表の協定税率を抜粋したものです。暫定税率の適用などがある場合は上記の
税率は適用されません。