今日は「輸出梱包」についてまとめてみましょう!!
輸出梱包の材料というと皆さん何を想像しますか??
やはり木材の梱包でしょうか???
今、木材梱包に代って多く用いられているのがスチール梱包なのです。
(さらに…)
現在、国際貿易における海上輸送は、コンテナで運ぶのが一般的ですよね。
今や定着しきっている海上コンテナ輸送ですが、歴史は意外に浅く、ほんの50年ほど前に始まったものだということをご存知でしたか?
コンテナ船が開発される以前の海上輸送は『在来船』が主役でした。
在来船とは船自体が貨物室といったイメージです。
例えば、『コンテナ船』は同じ形状のコンテナだけを輸送しますが、それに対して『在来船』は様々な形状・重量の貨物を輸送出来ると言う特長があります。
唐突ですが、貿易でこんな頼まれ事をされた事はありませんか?
「緊急の書類なんで、クーリエで送ってくれない?」
「少量のサンプル品だから、クーリエでうちのオフィスまで届けてくれないかな?」
クーリエって何だ?と思ったそこのあなた!
今回はその『クーリエサービス』について解説していこうと思います。


(さらに…)
別の記事『とんでもないトン言う単位』でも、質量の単位である『トン』について歴史からお話させてもらいました。
3種類のトン、『ヤード・ポンド法の英トンと米トン』、あなたが日常で使っている『メートル法の仏トン』がありましたね。
実はトンは重さだけではなく、大きさを表す単位でもあるのです!
・・・では、突然ですがここで問題をひとつ。
- Q. ここに水が1仏トンあるとします。このときの水の容積はいくつでしょうか?


こ、これは・・・。
小学校で習った事ではありますが、唐突に聞かれると意外と困った人も多いのではないでしょうか。
すんなり算数の定義が出てくれば問題ないのですけど、結構忘れているものですよね。
- A. 定義のとおりで、水ならば1仏トン=1,000kg=1,000リットル=1立法メートル(㎥) です!
海運業界では水1仏トンから換算した容積、1仏トン=1立方メートルを基準として、預かった貨物の重量と容積をそれぞれ、計り大きい方を『レベニュートン』として費用を計算します。
(レベニュートンに関してはこちらの記事『レベニュートン (Revenue Ton)とは?』をご覧下さい)
日本ではあまりなじみ無い『英トン』ですが、船の世界では『英トン』の方が断然メジャーなのです!
そしてこの『英トン』にも、『仏トン』と同じ様に容積へ換算したトンがあるのです。
『英トン』の由来はタルの音から来ているという話をさせてもらいましたが、当時タルを置いたときのスペースを占める容積は40立方フィートとされていました。
1フィート=0.3048メートルなので、『1英トン=40立方フィート=1.13267立方メートル』となるのです。
これは『載貨(さいか)容積トン』といわれており、今でも一般的に貨物船やタンカーで船内の貨物倉の大きさを表す単位として使用されています。
でも、船舶には貨物だけでなく、人間を運ぶ客船もありますよね。
実は客船の客室には『客室1室=1英トン=100立方フィート=2.831684立方メートル』という別のトン単位があり、これは客船の設計や、大きさを示すために使われるようになっていきます。
この客室のために設定された1英トンは『総トン』と呼ばれており、船舶の大きさを示すための、国際的な単位として使われているのです。
客船のために100立方フィートを基準として、なぜ英1トンが再設定されたの?って思いませんか?
もともとの基準では、貨物倉にタルが入るスペースを基準にしていました。
しかし当たり前ですが貨物と人間は異なるので、『一樽→一人』へと換算する新たな単位設定が必要となったのです。
では人間向けに換算された、この『100立方フィート』ってどのくらいの大きさなのでしょうか?
凡その目安として言えば、カプセルホテルの1室が『100立方フィート』に相当します。
人間が眠るときに使う必要最小限のスペース(容積)が基準とされた様ですね。
ちょっと不思議な感じがしますが、船舶の世界で大きさを表す時に、通常では重さを表す『トン』がこの様に使用されているのです。
・・・実は更にトン数にはまだまだ種類がたくさんありますので、キチンと確認しないと「どんな重さか?」や「どんな大きさか?」かと言うのがゴッチャになってしまうので注意しましょう!
日本での日常生活では『トン』と言うと普通は『仏トン』になるのですが、『船の世界では英トンが基準』となっているんですね。
しかも『載貨容積トン』や『総トン』があるなんて、本当に紛らわし過ぎますよね・・・。
別の記事では、実重量と容積重量について説明しました。
輸送運賃を算出する時には、実際の重量である『Actual Weight:アクチュアルウェイト』と容積重量である『Volume Weight:ボリュームウェイト』が比較されて、どちらか大きい方が請求されるべき重量と見做されます。
この請求可能な重量が『Chargeable Weight(チャージャブルウェイト)』と呼ばれる訳です。
「・・・でも、そうは言っても実際は何が何だか。」
この様な考え方がわかっていても、いきなり実務では戸惑う事が多くありますよね。
そこで今回は、練習の為に具体的な例で一緒に計算してみたいと思います。


(さらに…)
『サーチャージ(Surcharge)』って、最近では旅行会社のCMでも出てきますよね。
サーチャージとは、簡単に言えば割増料金の事。
社会的情勢によって価格が大幅に上下するものは、基本料金とは別建てで、このサーチャージ制を利用して請求する事が多いのです。
軽く騙されている様な気もしてしまいますが、例えば原油だとか為替だとか、ジェットコースターの様に目まぐるしく変動する幅を吸収するのは確かに難しいでしょうから、むしろサーチャージ性は最も合理的なのかもしれません。


貿易実務 見積もり書 あなたはちゃんと読めていますか?
貿易実務では、フォワーダー(乙仲)さんとのやり取りの中で海上運賃の独特な用語に出会うことが多くあります。
請求書やお見積もりをもらう際に、今までに目にしたことの無い用語がたくさんあり、戸惑っていませんか?
特に、経理で請求書の内容チェックをされる場合や、誰か人に説明しなければならない場面に遭遇した場合、かなり困っちゃいますよね。
今回は海上運賃で使用される用語の中から『BAF』や『CAF』をご説明しましょう。
海上運賃は基本的に、ベースレート(基本料金)に、BAF、CAFなどのサーチャージがプラスされて構成されています。
そのほかのサーチャージとしては、セキュリティー費用、運河航行(スエズやパナマ)する際の費用、貨物量が激増する季節に課せられるピーク・シーズン割増費用・・・などなどがあります。
見積もり書や請求書の記載表現も、会社によって変わります。
例えば、こんなパターンがありますね。
- ①サーチャージをすべて一括にまとめて【海上運賃はオールインで350ドル】
- ②サーチャージを別々に、【海上運賃はベースレートが300ドル、BAFが30ドル、CAFが20ドル】
①の一括まとめならば、難しいことは無いのですが、②のように別々に項目を設けられている場合のBAF、CAFは曲者です。
どんなチャージなのか説明しなくてはいけなくなってしまったときのために、要メモですよ!!!!
- BAF(Bunker Adjustment Factor)訳:燃料費調整係数
燃料費の高騰があった場合に海上運賃に付けられる付加料金のことです。
航空便の場合は『Fuel Surcharge』といったほうが一般的ですね。
さらに航路によって異なる名称が使われることがあります。
出会ったことがない言葉でも、BAFと同意なので戸惑うことはありません!
【同意の名称をもつ用語】
BS (Bunker Surcharge)
EBS (Emergency Bunker Surcharge)
EFAF (Emergency Fuel Adjustment Factor)
FAF (Fuel Adjustment Factor) など
一般的には、コンテナ単位/トン単位 で価格が決められています。
- CAF(Currency Adjustment Factor) 訳:通貨変動調整係数
海上運賃は基本的にUSドル建が多いので、近年の円高/ドル安傾向に対する船会社の損(為替差損益)を補うための割増料金をいいます。
こちらも航路によって異なる名称が使われることがあります。
【同意の名称をもつ用語】
CS (Currency Surcharge)
YAS (Yen Application Surcharge) など
一般的には、基本運賃(ベースレート)の何% で価格が決められています。
こういった略称にたくさん出会ってしまうのが貿易実務です。
すぐには身につきませんし、貿易初心者としては、勘弁してくれ!といいたくなってしまいますよね。
ワートレ!では、貿易実務に関する情報をわかりやすくお伝えしていきます。
今後もご期待ください。