あなたは意識していないかもしれませんが、今やドライコンテナは世界中の至る所で目に入ります。
そうなんです、別に国際港の側で無くとも、この様な車が走っているのを見た事は無いでしょうか?
そうなんです!
この車の後ろに載っけられている、あの細長い箱がドライコンテナなのですよ!!
そもそも何でコンテナなんか誕生したのでしょうか?
想像してみて下さい。
コンテナが無ければ全ての貨物はバラ積みされてしまう訳です。
そうすると全ての貨物は互いに干渉して損傷を与え合ってしまいます。
また高さ方向に積み上げるのは損傷もそうですが、安定しないのでとても危険になってしまいます。
また貨物がゴロッとしているだけなので、或る意味盗み放題の状態になっていたのでした…。
そうなんです!
それまでの混沌とした世界が、コンテナの発生により一挙に解決されたのです!!
具体的にコンテナの誕生により改善された事項を整理してみましょう。
- 取り扱いの効率化
画一的な規格のコンテナを導入した事により、貨物を一括して運ぶことが可能になり、荷役作業の効率化が図られました。
これにより、物流コストの削減や時間短縮が実現したのです。
- 安全性の向上
コンテナは堅牢で防水性に優れており、貨物の損傷や盗難のリスクを減らしました。
また不安定な荷役作業が激減した結果、労働者の安全も向上しました。
このようにコンテナの登場により、様々な問題が解決し、効率化が図られ、物流業界に大きな変革をもたらされたのでした。
様々なコンテナの種類
冗長になるのでここでは細かい説明は省きますが、貨物の特性に合わせてこれらの様なコンテナが存在しています。
- ドライコンテナ
- リーファーコンテナ
- タンクコンテナ
- フラットラックコンテナ
- オープントップコンテナ
ドライコンテナの特長
ここでようやく本題ですが、ドライコンテナはコンテナの中でも一番標準的な六面が覆われている唯の箱です。
だからこそ一般的な貨物に使われるので一番多く使われているのですが、結果的に下記のような特長を持ち合わせることになります。
- 六面が鉄板で覆われているので強度に優れている
- 海水や雨水などからの防水性がある
- 封印されるので盗難だけでなく、勝手に不法なものを積まれるのを防止できる
- 標準化されたサイズなので、関連する輸送機器との互換性が高い
- だから荷物の積み替えが容易で、効率的な輸送が可能
因みにドライコンテナが全てに対して一番良いと言う訳ではなく、例えばリーファーコンテナは冷蔵・冷凍機能があったり、タンクコンテナは液体貨物を運ぶのに適しているなど、それぞれのコンテナはそれぞれの異なる特長を持っているのです。
ドライコンテナの種類
ドライコンテナの中にも長さ方向や高さ方向など、サイズ違いにより種類が存在します。
コンテナタイプ | サイズ | 内寸 | ドアサイズ | 総重量制限 |
---|---|---|---|---|
20フィート | 20ft x 8ft x 8ft 6in | 19ft 3in x 7ft 8in x 7ft 9in | 7ft 8in x 7ft 5in | 30,480kg |
40フィート | 40ft x 8ft x 8ft 6in | 39ft 5in x 7ft 8in x 7ft 9in | 7ft 8in x 7ft 5in | 30,480kg |
45フィート | 45ft x 8ft x 9ft 6in | 44ft 5in x 8ft x 8ft 10in | 7ft 8in x 8ft 5in | 30,480kg |
ハイキューブ | 40ft x 8ft x 9ft 6in | 39ft 5in x 7ft 8in x 8ft 10in | 7ft 8in x 8ft 5in | 30,480kg |
注意点しなければならないのは、これらのサイズは標準的な仕様であり、細かくはコンテナのメーカーなどによって異なる場合があり得るということです。
また、コンテナ内部には荷物を積み込むためのスペースが必要なため、実際に利用可能なのは仕様よりも狭くなってしまいます。
どれくらいパンパンに詰めるのかは腕次第でもあり、また貨物の特性次第でもあると言うことですね。
ドライコンテナの今後
ドライコンテナの需要は以下のような要因により、今後も益々高まることが予想されています。
物流の効率化
ドライコンテナは物流の効率化に大きく貢献しており、今後もそのニーズが高まることが予想されています。
今後は特にIoTやAI技術の発展により、スマートコンテナとしての機能も期待されており、物流業界に更なるイノベーションをもたらすと期待されています。
新興国の経済発展
新興国の経済発展に伴い、インフラ整備や物流の需要が増加しています。
これに伴い、ドライコンテナの需要も増えることが予想されています。
環境保護の観点
環境への配慮が求められリユースやリサイクルが重要視される中、エコフレンドリーな輸送手段としてドライコンテナが注目を浴びています。
…以上のように、ドライコンテナは今後も物流業界を革新し続ける中心的な役割を果たし続けるでしょう。
ドライコンテナの技術革新や環境への配慮を追求することで、持続可能な物流の実現に貢献していくことが期待されているのです。