あなたはどうやってQC、=品質管理をしていますか?
いきなり「品質管理をしろっ!」て言われても、何も予備知識が無ければ難しいですよね。
漠然と始めたら、その効率は恐ろしく悪いもの・・・。
諸先輩方はどうやって品質管理を行っていたのでしょうか?
何事も良い先例から学ぶのが手っ取り早いものです。
(それがいわゆる勉強と言うものですよね。)
そこでここでは、品質管理=QCでの代表的なツールである、QCの7つ道具を勉強していきたいと思います。
日本の工業標準はJISに規定されています。
その中でもJIS Z8101には統計に関する標準が規定されています。
QCの7つ道具は基本的に統計学を利用し、図解による視覚的理解が出来る様になっています。
道具その1:特性要因図
- 概要:特定の結果と原因系の関係を系統的に表した図
- 目的:結果と原因の関係の整理
道具その2:チェックシート
- 概要:(これはよく使われているチェックリストの形式と同じです)
- 目的:ポイントの確認
道具その3:パレート図
- 概要:項目別に層別にして、出現頻度を大きさの順に並べるとともに、累積和を示した図
- 目的:ウェイトが大きい不良をつかみ、ABC分析に利用する
道具その4:ヒストグラム
- 概要:計量特性の度数分布のグラフ表示の一つ、測定値の存在する範囲をいくつかの区間に分けた場合、各区間を底辺とし、その区間に属する測定値の度数に比例する面積をもつ長方形を並べた図
- 目的:データのバラツキを把握
道具その5:散布図
- 概要:二つの特性を横軸と縦軸とし、観測点を打点して作るグラフ表示
- 目的:対になるデータの関係性の把握
道具その6:管理図
- 概要:連続した観測値もしくは群のある統計量の値を、通常は時間順またはサンプル番号順に打点した、上側管理限界点線及び/又は、下側管理限界線をもつ図
- 目的:バラツキから異常値の発見
道具その7:グラフ
- 概要:その他の棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフやレーダーチャートなど
- 目的:データから因果関係の発見
これらの7つ道具で検証を行えば、何か見えてくるものが必ずあるはずです。
そこから仮説→実行→検証のPDCAを廻していくのが品質管理であり、継続する事によって品質が向上していくと言うサイクルになる訳ですね。