唐突ですが、貿易でこんな頼まれ事をされた事はありませんか?
「緊急の書類なんで、クーリエで送ってくれない?」
「少量のサンプル品だから、クーリエでうちのオフィスまで届けてくれないかな?」
クーリエって何だ?と思ったそこのあなた!
今回はその『クーリエサービス』について解説していこうと思います。
英語では、Courier と書きますが、“クーリエ”という発音は英語では無いんです。
カタカナで表現とすると“クァリエァー”という感じですかね。
外国の方と会話で使われる際には、発音にご注意を!
・・・昔、昔の、郵便システムがまだ発達していない時代のお話です。
王様からの重要書類や手紙を持って諸国を旅をする飛脚(メッセンジャー)は『Courier(クーリエ)』と呼ばれていました。
これがルーツになるのですが、今日では『Courier(クーリエ)』は航空機を使った国際宅配便、書類や小口貨物を海外へ緊急に配達するサービスのことを指しているのです。
通関や現地での配送まで全て含めて請け負うのが特徴で、送り先の玄関口まで短期間(数日)で配達します。
いわゆるDoor To Door(ドア・ツー・ドア)のサービスのことですね。
早ければ集荷から翌日AM配達 なんてサービスもあります。
ただし、勿論送り先と受け先の距離感で異なりますし、全世界全都市というわけではその国々の事情や、各クーリエ業者によっても異なるのでご注意ください!
また、クーリエサービスでは通関にも特徴があるんですよ!
日本では信書(手紙)以外は税関を通して海外に発送されています。輸入の場合も同様ですね。この”通関のスピーディさ”も、クーリエサービスの大きな特徴です。
小額(商品代金+税金+輸送費の合計)小口貨物の場合、一般的な貨物輸送と違うシステムで通関手続きが行われています。
マニフェスト通関(簡易通関)というやつですね。輸出の場合は、輸出申告と同時に税関から許可がおります。
輸入の場合は、貨物が日本に到着する前に貨物のデータを取り寄せそのデータをもとに申告/許可という流れになっているので、通関にかかる時間を短縮しているので、これが翌日AM配達 を可能にさせている秘訣なのかもしれませんね。
・・・でもクーリエサービスは高い!というイメージがありませんか??
これだけ便利で早いのですから、まあ、ある程度は仕方も無いかと思います。
そして確かに、スポットの需要に対してはかなりコスト高になってしまうのが大半です。
何故ならば、大手クーリエ業者からスポットや個人で見積もりを取り寄せると、実は正規料金の定価になってしまうんですね!
しかしながら店頭での商品と同じ、やり様によっては定価から大幅にディスカウントされた売価と言うのがどこかには存在するのです!!
簡単に言うと、企業間でBtoBの大口契約していると、かなりのお安い特別価格というものを出してもらえるんですね。
「大きな会社じゃないし、そんなに頻繁に使わないから無理かなぁ・・・。」と、思ってしまったそこのあなた!
実はこのクーリエサービスを、スポット/正規料金よりも安く手配する為に、専門の貿易代行業者を使うのがお得なのです!!
「代行業者を使う方が高いんじゃないの??」と思うかもしれませんが、業者が持っているスペシャルレートからサービスを受けた方が、実は物流費のコストダウンができたり、更に煩雑な貿易実務を全部お願いする事により楽する事が出来るのでオススメです!