「えっ、食べ物じゃないのに食品検査が必要?」
なんて驚きの声、色々な人から聞いています。
そうなんです、事前に理解しておけば然程大した事ないのですが、そうでなければ輸入の際に結構振り回されてしまうのが、食品検査。
…でも、こちらを読めば、きっともう大丈夫ですよ!
...そもそも食品検査とは?
いきなりズバズバ、食品検査に関する疑問に関して回答していきます!
食品検査とは?
販売又は営業上使用する食品等を輸入する場合は、その安全性確保の観点から食品衛生法第27条に基づき、輸入者に対して輸入届出の義務が課せられています。
食品衛生法上での問題が無いかを検査するのが食品検査であり、本来は輸入しようとする輸入者が自らの責任において検査を行い、確認するべきものとされています。
国内において営業上使用することを目的としない場合は届出から不要になりますが、不特定多数へ無償配布したりしてはいけないので注意して下さい!
食品衛生法上での問題が無いかを検査するのが食品検査であり、本来は輸入しようとする輸入者が自らの責任において検査を行い、確認するべきものとされています。
国内において営業上使用することを目的としない場合は届出から不要になりますが、不特定多数へ無償配布したりしてはいけないので注意して下さい!
- 厚生労働省の食品衛生法に基づく輸入手続き https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144562.html
食品検査の目的
想像に難くないでしょうが、食品検査の目的は下記のとおりとされています。
- 消費者に安全で品質の良い食品を提供するため
- 食中毒や健康被害などのリスクを軽減するため
食品検査の対象
食品だけでなく、間接的に口の中に入る危険性の有る下記の様なものも含まれているので注意して下さい!
- 食品、食品添加物
- 器具、容器包装
- 乳幼児が接触することによりその健康を損なう恐れのあるもの
食品検査の種類
食品検査は以下の3つに大別されます。
種類 | 目的 | 誰が検査を行うか | 費用負担 |
---|---|---|---|
自主検査 | 事業者が自主的に品質管理や安全性を確保するため | 事業者自身や民間の認定検査機関 | 輸入者 |
命令検査 | 違反が疑われる場合の法律や規制に基づく検査 | 政府や自治体の検査機関 | 輸入者 |
モニタリング検査 | 市場に出回る食品の安全性を継続的に確認するため | 政府や自治体の検査機関 | 政府が負担 |
要は政府負担のモニタリング検査でヤバいのを見分けていき、ヤバそうなのは根こそぎ命令検査していくと言う感じですかね!
食品検査の実際
2021年度のデータでは、日本は年間約246万件・約3,163万トンもの食品を輸入し、約10万件のモニタリング検査を行い、食品ごとのリスクの状況を把握している模様です。
その上で違反の可能性が高いと判断される食品約20万件を検査し、違反率は0.03%と記録されています。
…この結果をどう考えていけば良いのでしょうか?
ヤバそうなのでさえ違反率は0.03%だから…安全なのでしょうかね、日本は。
食品検査のまとめ
実は水際対策だけでなく、輸出国に対し、違反原因の調査およびその結果に基づく再発防止対策も求めていると知り、更に安心することが出来ました。
輸入者側からすると食品検査は何だか面倒だなあとは感じてしまいますが、逆に一般消費者と言う立場で見れば、食品検査、本当に大切だと感じますよね!
ですから輸入者としてもその背景をきちんと理解し、面倒となんか思わず、超積極的に協力していきましょう!