適切なHSコードを知らなければ、輸出入で大損か、いずれにせよ計算間違いをしてしまうのは避けられません…。
そんな輸出入ビジネスの命運を握るHSコード、2022年の改正ポイントも踏まえて改めて解説してみたいと思います!
そもそも...HSコードって何だっけ?
HSコードとは ” Harmonized System Code ” の略称です。
国際間の輸出入を円滑に進めるために導入された商品分類システムであり、貿易のルールや規制が統一される為、国際貿易を容易にしてくれるものとなります。
またHSコードは税関や統計データの収集にも役立てられています。
国際間の輸出入を円滑に進めるために導入された商品分類システムであり、貿易のルールや規制が統一される為、国際貿易を容易にしてくれるものとなります。
またHSコードは税関や統計データの収集にも役立てられています。
8703.23 = 電気自動車(電気モーターを動力源とする自動車)の乗用車
具体的には上記の左項のように、HSコードは6桁の数字で構成されており、商品の分類に従って番号が割り振られているのです。
これによって、輸出入される商品が何であるかを正確に把握できるため、税関の手続きがスムーズに行われると言う訳です。 HSコードは誰がなぜ改正するのか?
HSコードの改正は ” 世界関税機構(WCO) ” が行っています。
世界関税機構の詳細は財務省のこちらのページを参照下さい
https://www.mof.go.jp/policy/customs_tariff/trade/international/wco/index.html
https://www.mof.go.jp/policy/customs_tariff/trade/international/wco/index.html
主な改正の目的は、環境保護、社会的責任、技術革新を反映し、関税や統計データの収集をより正確に行う為です…特に最近はマクロ環境の変化が激しいですからねぇ。
HSコードの改正履歴概要
改正年 | 改正の概要 |
---|---|
1992 | 情報技術製品の国際取引の急速な増加に対応し、関連する分類を追加・変更 |
1996 | 環境問題への対応として廃棄物・リサイクル素材の分類を改定、医薬品の分類を詳細化 |
2002 | 情報技術製品や電子機器の分類を改定、食品や化学製品の分類を詳細化 |
2007 | 農産物、化学製品、機械・電子機器の分類を改定、知的財産保護に関連する分類を追加 |
2012 | 環境保護、食品安全、知的財産保護に関連する分類を改定 |
2017 | 農業、化学、機械・電子機器、運輸機器の分類を改定、環境保護や社会的責任に関連する分類を追加 |
2022 | 環境保護や新技術に関連する商品の分類を見直し、電気自動車やリサイクル素材などの分類を追加 |
直近2022年のHSコードの改正について
2022年のHSコード改正では、最近特に注目されている環境保護や新技術に関連する商品の分類が見直され、主な変更点は以下の通りとなっています。
- 電気自動車の分類の追加
環境に配慮した輸送手段としての電気自動車の需要が高まっているため、電気自動車に関する分類が追加されました。
これにより、電気自動車の貿易が促進され、環境負荷の低減に貢献することが期待されます。 - リサイクル素材の分類の追加
資源の有効活用や廃棄物の削減を目指し、リサイクル素材に関する分類が追加されました。
これにより、リサイクル産業の発展が促され、サステナビリティに貢献することが期待されます。 - 再生可能エネルギー関連製品の分類の見直し
環境対策の一環として、再生可能エネルギー関連製品の分類が見直されました。
これにより、関連産業の発展が促され、地球温暖化対策に貢献することが期待されます。 - 先進技術製品の分類の追加・変更
技術革新や新しい産業の発展に対応するため、先進技術製品の分類が追加・変更されました。
これにより、新興産業の国際貿易が促進され、経済成長に貢献することが期待されます。
まあ、それぞれなるほどねえ…と言うような内容ではないでしょうか?
HSコード改正のまとめ
これらの変更により、国際貿易はさらに環境に配慮したものとなっていくと期待されます。
また関税措置の変更なども有るので、新技術や新産業の発展が誘導されていくのではないでしょうか。
これらの波をうまく乗りこなして、ぜひビジネスチャンスへと変えていきましょう!