Incoterms2020が文字通り2020年1月1日に発効されています。
それまでのIncoterms2010との違いなど、きちんと理解していないと…輸出入のトラブルに巻き込まれてしまうかもしれませんよ!
...そもそもIncotermsって何だっけ?
主に国際貿易(商品・サービス)と投資を促進する目的で設立された国際商業会議所(ICC)が、国際貿易の標準化として1936年に初めて発行したのが国際商取引条件…これがIncotermsの始まりとなります。
その後、更新が数回行われ、2020年に最新版である「Incoterms2020」が発行されました。
…ではIncoterms2020の改正の背景とは何でしょうか?
また注意しなければならない変更点は何なのでしょうか??
Incoterms改正の背景と歴史を少しだけ
国が違えば言葉も文化も違う訳で、それこそ貿易では当たり前の様に問題が起きまくってしまいます。
それこそ通貨リスク、支払いリスク、品質リスク、輸送リスク…などなど、問題の原因は多種多様想定されます。
だからIncotermsと言う国際標準化が求められる訳ですが、外部環境変化に伴いアップデートされなければ実用に耐えられなってしまう訳です。
以下が、各改正における大きな変更点としてあげられます。
- Incoterms1953:FAS、FOB、CFR、CIFの4つの条項が追加され、計7つの条項が規定
- Incoterms1967:DAF、DES、DEQ、DDUの4つの条項が追加され、計13の条項が規定
- Incoterms1980:DEQがDAPに変更され、計13の条項が規定
- Incoterms2000:DEQ、DDUが削除され、DAF、DES、DEQがDAT、DAF、DDPに変更され、計13の条項が規定
- Incoterms2010:DATがDAPに変更され、計11の条項が規定
- Incoterms2020:(以下で説明していきます)
最近は特に環境変化が大きいですから、もしかしたら今後のアップデートの頻度は増えていくかもしれませんね。