信用状(L/C)決済であったとしても、輸出ビジネスでの不安は尽きません…。
しかしながら、あなたは不安だから輸出商売を止められますか?
今から始めるのであれば、どうにでもなりますよね…。
問題はそこにいるあなた!
リスクがあるからと言っても、そう簡単に既に始めている輸出ビジネスは止められないですよね?
最初はリスクに注意しながら、片目をつぶっておっかなびっくり仕事をしていたかもしれません。
でもいつしかそんな状況にも慣れてしまい、リスク自体の怖さを忘れてしまっているのでは??
・・・でも、でもですよ、リスクと言う不発弾が万が一でも爆発してしまったら大変ですよね。
某国から届いた信用状(L/C)の買取りを日本の銀行から拒否されたことがありました。
信用状(L/C)発行国の経済が極度に悪化し、その国の外貨が底をついていたのです。
そのため代金の受け取りができなくなってしまい、貿易保険で回収しました・・・。
取引先国によっては、戦争や経済危機も心配の一つです。上記経験談も、国の経済状況によって引き起こされた事故と言えます。
因みにこの『貿易保険』というものを、あなたは知っていましたか?
貿易保険は、取引上のリスクに対する保険です。
輸出等の貨物が、航海に伴う危険によって滅失・損傷すること、を原因として生じる損失をカバーする海上保険とは性質が異なります。
こんな大それた事態では無くても、単純に輸出国のバイヤー(買い手)の倒産は大きな不安材料ですよね? リスクにはやっぱり保険です。 このようなリスクは、貿易保険でカバーすることが出来るのです。 貿易保険の一例としてはこのようなものがあります。
- 輸出契約等を締結した後、決済期限から3ヶ月以上の債務履行遅滞
- バイヤーの倒産等
決済方法に制限もなく、L/C決済だけでなくT/T送金でもカバーしてくれるのです!
貿易保険は、基本的にはバイヤーの契約違反を取り扱うということがベースとなっています。
つまり、バイヤーから決済期限3ヶ月以上輸出代金が回収できない場合は、バイヤーの債務履行遅延による保険事故として保険会社が保険金の支払いをしてくれるのです。
以前は、輸出に関する様々な手続きやリスク管理を貿易商社が行うと言うケースが多くみられました。
最近では直接貿易取引をする方が増えてきています。
中では煩雑な輸出実務はアウトソーシングされる方も多いですね。
ただ、自分で直接取引をするいうことは、リスク管理も自分でしなければならない重要な事柄となってきている訳です。
思いもかけないリスクの爆発は、今までの努力を一発で水の泡と化してしまいます。
そうならない為には、リスク管理に関わる保険費用は、最初から必要経費として原価計算に組み入れておいた方が、安心して良い商売が出来ますよね。
あなたの明るい輸出ビジネス計画に、貿易保険も、是非検討してみてください!