レベニュートン (Revenue Ton)とは?

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by admin

別の記事では、実重量と容積重量について説明しました。

輸送運賃を算出する時には、実際の重量である『Actual Weight:アクチュアルウェイト』と容積重量である『Volume Weight:ボリュームウェイト』が比較されて、どちらか大きい方が請求されるべき重量と見做されます。

この請求可能な重量が『Chargeable Weight(チャージャブルウェイト)』と呼ばれる訳です。

「・・・でも、そうは言っても実際は何が何だか。」

この様な考え方がわかっていても、いきなり実務では戸惑う事が多くありますよね。

そこで今回は、練習の為に具体的な例で一緒に計算してみたいと思います。

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海上輸送を例にとってみましょう。

海上輸送で『FCL』の場合は、コンテナ単位で運賃が決められています。
『FCL:Full Container Load』とは、簡単に言えばあなたがそのコンテナを貸切っている状態の事です。
コンテナの中にはあなたの貨物しか入っていない事になります。
『FCL』の場合の料金体系は、コンテナ一本で幾らと言うのがベースとなり『Chargeable Weight』が出て来ないので、この問題では該当しないので省略します。

『LCL:Less than Container Load』の場合が問題となります。

『LCL』の場合、あなたの貨物量はコンテナ満載になる程では無い少量の為、別の人の貨物と混載、相乗りとなります。
この様な場合に『Chargeable Weight:チャージャブルウェイト』が出てくるのです。

因みに海上運賃の場合、『Chargeable Weight:チャージャブルウェイト』は『Revenue Ton(レベニュートン, R/T, RTN)』と呼ばれています。

英語で『Revenue(レベニュー)』とは、和訳すると“歳入 とか 収入”という意味です。
この単語はどちらかというと公的機関やお役所で使われることが多いのですが、それに影響されて『Revenue Ton』という言葉の方が多く使われる様になったと言う時代背景がある様です。

・・・さて、ようやく本題。

  • 実重量:1t(トン)
  • 容積重量:2.5 M3*

*・・・このM3(エムスリー)は体積を表す単位です。縦x横x高さ(m(メートル))で算出します。立方メートルのことですね!

この様なLCL貨物を例として、リアルな見積体系で計算してみましょう。

  • BASE:US$35 W/M
  • BAF: US$8.00/RTN
  • CFS CHARGE: ¥3,980/RTN
  • THC: ¥2,000/RTN
  • DOC: ¥2,000/BL

**3RTN未満の場合下記の通りミニマムチャージが発生。
0 – 1 RTN : US$ 20/BL
1 – 2 RTN : US$ 15/BL
2 – 3 RTN : US$ 10/BL

一番上の『BASE』の単位で使用されている『W/M』は、『Weight or Measurement』と言う意味で、実重量か容積重量のどちらか大きい方、『Revenue Ton』を取って計算しなければならない事を意味します。

今回の貨物の場合は『実重量:1』より、『容積重量:2.5』の方が大きいので、『Revenue Ton=2.5』となるわけです。

二番目以下は、単純にその『Revenue Ton』を採用し続けていけば良いだけです。

上での計算より今回の貨物のRevenue Tonは2.5ですから、二番目から四番目まではそれぞれの単価に2.5を掛ければ良いだけです。

五番目に出て来る『BL』と言う単位は、B/L一件当たりにこの単価を下さいと言う事をを表しています。
通常1回の船積みでB/Lは1枚発行されるので、『船積み当たり』と解釈してもOKです。

最後の『ミニマムチャージ』と言う価格設定もよく出てきます。

各船会社によって様々なのですが、船会社は輸送するにあたり、採算を取らねばなりません。そこでミニマムチャージと言う最低料金の設定が設けられるのです。

今回の貨物は、『Revenue Ton=2.5』なのでUS$10/BL が発生してしまいます。

全部を足し合わせた今回の解答は以下の様になります。

BASE:US$35 W/M x 2.5 +BAF: US$8.00/RTN x 2.5 + CFS CHARGE: ¥3,980/RTN x 2.5 + THC: ¥2,000/RTN x 2.5 + DOC: ¥2,000/BL x 1 + US$ 10/BL

考え方や、概念がわかっても、いざ数字を目の当たりにする戸惑ってしまう事って多いですよね?

だから実務経験がものをいう!なんていわれているんでしょうね。

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